令和6年10月24日(木)日進市民会館小ホールにて、令和6年度第1回市民後見推進交流会「聴く力を育もう」を開催しました。
第1部の講演では、えふてーぶる・看護塾代表で看護師の水野敏子先生を講師としてお招きし、「傾聴に求められるもの~意識せず醸し出す全てから伝わる、瞬間の大切さ」と題したご講演をいただきました。講演の中で水野先生は、「傾聴が展開できるかどうかは、出会いの瞬間の互いのイメージが大切」と説き、単に傾聴の技術的な話ではなく、水野先生の長年にわたる看護師としての経験が色濃く反映された講演内容となりました。特に「私はあなたの敵ではない」、「沈黙も一つの言語」という水野先生の体験に基づいた言葉は印象的で、経験談と共に聴講者の心を掴みました。今回の講演と座談会を通して、市民後見人として受任経験のある人には自らの傾聴を振り返ることができ、また受任経験のない人には傾聴に対する学びを深め、新たな気付きが得られた機会となりました。
余談ながら、私はこの日の交流会で初めて水野先生にお会いしました。講演前の控室で水野先生とお話しをさせていただいた中で、水野先生は「看護師が巡回などで患者の話を聴いている時、『そろそろ次の所に』という意識が働くと、それは瞬時に相手に伝わる」と話されました。「なるほど」と思いながら聴き入っていた私は、次の瞬間、「そろそろ司会の準備をしなくては」という心理が働きました。そして何気に腕時計を見遣ると、水野先生は「そろそろかしら」とカバンに手を伸ばされました。猛省。まさに演題にある通り、傾聴に求められるものが何であるかを考えさせられた出来事となりました。
傾聴は、信頼関係の構築や意思決定支援においても大切なものであると考えます。水野先生の講演内容が、市民後見人バンク登録者の皆様の今後のお役に立つことを切に願うばかりです。
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