令和6年9月27日(水)、日進市障害者福祉センターで福祉職向け成年後見実務講座を実施しました。本研修は毎年開催しており、受講者に成年後見制度についてより実践的に学んでいただく内容になっています。今回は圏域各市町の行政担当者や支援者など計15名の方にご参加いただきました。
研修では、まず成年後見制度について副センター長より説明いたしました。成年後見制度の概要として補助・保佐・後見の3類型の違いや、成年後見人に求められる役割、裁判所に申立てを行うのは誰なのかなどの話がありました。その後、架空の事例についてグループに分かれて検討を行いました。まずは事例の内容から読み取れる本人の課題について検討し、首長申立てという想定で実際の申立書に記入してくワークも行いました。その後、今回の事例の場合に必要な代理権についてグループで話し合いました。
受講者の皆さんからは、「実際の書類を見ながら作業を通して学ぶことができました」との感想がありました。成年後見制度は審判が下りるまでに一定期間がかかります。しかし、各支援機関が連携して申立て手続きに協力していくことでその期間を短くすることが可能です。また、代理権の付与についても「実際に考えてみて、とても悩みました」とご感想もありました。この点も、ご本人の取り巻く状況を正しく把握し、その想いを可能な限りくみ取るためにも関係機関が協力して情報収集し共有することが欠かせないなと感じました。
そうした地域での協力体制が充実し、成年後見制度の利用を必要とする方に適切な支援が届けられるよう、今後も支援者向けに成年後見制度の周知・啓発の機会を作っていきたいと考えております。
今回の実務講座を通じて学んでいただいた内容が、地域での支援の実践で活かされていくことを期待しております。
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