令和6年1月10日(水)、豊明市共生交流プラザ「カラット」にて第5期市民後見人養成研修の基礎研修①を行いました。

第5期は豊明市での開催です。オリエンテーションに参加された方のうち、尾張東部圏域在住・在勤の方等受講要件に当てはまる方の多くに受講申し込みをいただき、35名の方が基礎研修に臨まれることになりました。これから共に学ぶ仲間として一緒に頑張っていきたいと思います。

はじめに開催地である豊明市の伊神竜一長寿課長より開会のご挨拶をいただき、養成研修受講生に対する地域の期待と、受講生へのエールが送られました。

その後、午前に弁護士の柴田幸正先生から「成年後見制度の基礎」の科目について講義をいただきました。成年後見制度がどういった制度で成年後見人等にはどんな役割があるのかといった法律的な内容や、市民後見人にはどんな役割が求められているか等を、具体的なエピソードを交えて大変わかりやすく教えていただきました。

午後の「市民後見概論」の科目では、前半に日本福祉大学大学院特任教授の平野隆之先生から「地域福祉・権利擁護の理念と市民後見」と題して講義をいただきました。今まで生きてきた中での役割に市民後見人としての役割が加わった時に、これまでの経験が市民後見人として活動していくときに重なってくる部分があること、市民としての経験や価値観があるからこそできる支援があるということを、事例を通して伝えられました。

 後半は豊明市役所の伊神竜一長寿課長より「成年後見制度に係る行政の役割」と題して、市町村長申立て、成年後見制度利用支援事業について講義をいただきました。尾張東部圏域における市町村長申し立ての状況や、市長申立てはどんなケースで行われたかを説明していただきました。あまりなじみのない用語などがありましたが、わかりやすくご講義いただきました。

最後に受講生が初めてのグループワークを行いました。基礎研修①の内容の振り返りを皆さん活発に話し合われていました。アンケートでもいろいろな立場の方と話すことができて大変良かったと感想をいただきました。

最終日は3月となる全5回22時間の長い研修になりますが、35名の受講生とセンター職員、講師も含め養成研修に関わる全ての方が相互に影響しあい、共に高めあうことができる良い養成研修となるよう取り組んでいきたいと思います。