令和5年9月8日(金)、日進市民会館で「よくわかる住民のための成年後見制度勉強会」を実施しました。今回は23名の住民・関係者の方にご参加いただきました。本研修は成年後見制度や尾張東部圏域の市民後見活動などを知っていただく内容になっています。

開会に先立ち、開催市町の日進市役所健康福祉部次長兼地域福祉課長・祖父江直文氏にご挨拶いただきました。その後、当センター理事長・加藤佳子よりご挨拶させていただきました。

 第1部の講演では成年後見センター・リーガルサポート愛知支部に所属されている司法書士の小林由夏先生をお招きし、「成年後見制度の概要と成年後見人の役割」をテーマにご講義いただきました。成年後見制度の説明にあたり、「行為能力」や「法律行為」など日常生活において聞き慣れない法律用語の解説から、後見人等の役割、法定後見制度の利用方法についてお話いただきました。講義の最後には、「成年後見制度を利用するとお金が使えないって本当?」など、成年後見制度に対する疑問についても解説していただきました。また、成年後見制度と障害者権利条約との関係や民法改正の経緯などについてお聞きし、改めて成年後見制度は「誰の/何のための」制度なのか、権利擁護の視点で考え直す機会となりました。

 第2部では、「制度利用の入り口は相談から」と題して、当センター専門相談員瀧本由美より当センターのご紹介をさせていただきました。相談場面や実際の法人後見の動画を視聴していただき、第1部の小林先生よりご説明いただいた成年後見制度について、より具体的に想像していただけたのではないでしょうか。

その後、当センター専門相談員石井友子より市民後見活動の報告をしました。尾張東部圏域の市民後見人は「個人」で受任することが特徴です。尾張東部圏域では、現在55名の方に市民後見人のバンク登録をしていただいており、15名の市民後見人が受任をしています。今後も権利擁護と地域福祉の担い手として市民後見人の活躍が期待されています。

市民後見人になるには「市民後見人養成研修」を受講していただく必要があります。9月27日(水)よりミニ説明会が始まります。まずは是非ご参加ください!詳細は下記URLよりチラシをご覧ください。

第5期市民後見人養成研修 説明会を開催します! | 尾張東部権利擁護支援センター (owaritoubu-kouken.net)