令和5年7月19日(水)、瀬戸市のパルティせとにて、「令和5年度権利擁護支援プロジェクト 高齢者・障害者虐待対応研修会 権利擁護支援ってなに?~本人らしく生きるための意思決定支援とは~」を開催しました。本研修会は毎年開催しており、今年度も7月から12月まで毎月1回、計6回の開催を予定しております。

 昨年度は虐待が発生したあとの対応について、実際の場面を想定した事例をもとにして取り組んできました。今年度は「権利擁護と権利擁護支援」を今一度考える機会とし、それによって普段関わりが難しいと感じるケースについて、支援のヒントや気づきを得ることを目指しています。

今回はまず、参加者の方に個人ワークとグループワークをしていただきました。自分が普段関わるケースのなかで対応が難しいと思う方を思い浮かべながら設問に答えていただき、グループのメンバー同士で発表してもらいました。今回参加いただいた方はケアマネジャーや高齢者施設及び障害者施設の職員の方、地域包括支援センターや障害者基幹相談支援センター、また行政担当者の方等です。支援が難しい、あるいはどのように支援したらよいかわからないケースについて、立場が違っても共通する部分はあるように感じられました。

 グループワークのあとは講師の先生から解説と講義をいただきました。講師には本研修ではおなじみとなりました、あすライツの権利擁護アドバイザーを務めていただいている上田晴男先生をお招きしており、本研修の全6回すべての講師をお願いしています。

 上田先生から権利擁護や権利擁護支援について具体的な解説をいただく中で、「支援者からそのように見えているだけで、支援を拒否するもしくは介入拒否をする人はいない」との指摘がありました。対応が難しいと感じるケースの中には、本人に支援を受け入れてもらえない状況もあるかと思います。しかし、当事者の中には助けを求められる状態にない方も多いため、「支援を求めないようにみえている人」にこそまさに支援が必要で、そこが支援者の力量が発揮される部分だと感じました。

 また上田先生からは、支援をすることが一体どういうことなのかを考えてもらいたいとの投げかけもありました。支援をすることとは、支援者のおかれた立場役割を全うすることではありません。「権利擁護」や「権利擁護支援」という言葉で片づけるのではなく、具体的に本人のどのような生活や権利をまもるために支援しているのか、改めて考える機会となったのではないでしょうか。抽象的な部分もあり、参加者の方はグループワークも頭を悩ませながら取り組んでいただいたと思いますが、少しでも実践につながる何かがあれば嬉しいです。

さて、次回は8月9日(水)に東郷町にて同内容の研修会を実施予定です。どの支援者の方におかれましても、権利擁護や権利擁護支援は根幹をなす部分だと思いますので、ご都合がつく方はぜひご参加いただければ嬉しいです。多くの方のご参加をお待ちしています。