令和7年5月21日(水)、日進市障害者福祉センターで福祉職向け成年後見実務講座を開催しました。この講座は成年後見制度の相談や申立てにかかわる行政や相談機関の職員向けに、成年後見制度について日ごろの業務に活かせる実践的な内容を学んでいただくものです。当日は、圏域内各市町の関係者18名にご参加いただきました。
今回は初めに成年後見制度の概要や申立ての流れについてセンター職員からお話をしました。特に尾張東部圏域では、制度利用のご相談から裁判所への申立書提出までの期間を3か月以内にするという「成年後見首長申立て3か月ルール」を掲げております。このルールを守るには関係者間で役割分担をして迅速に申立てを進めていくことが重要であることをご説明しました。
続くグループワークでは、実際の申立ての流れや関係者での役割分担について体験していただく機会としました。研修時間を申立て期間(3か月)に見立てて架空の首長申立事例をもとに申立書を作成するワークに取り組んでいただきました。申立ての際には、対象となる方の住民票や主治医の診断書など多くの書類や申立てに至るまでの情報が必要となります。ワークでは、あすライツが本人・関係機関役となり、本人に聞き取りを行ったり必要書類を取り寄せたりするところも実践していただきました。2時間弱のグループワークの間、参加者の皆様には熱心に取り組んでいただきました。事後アンケートでは「書類の多さにおどろいた」「連携の大切さを感じました」などの感想が寄せられました。
今後も実際の支援の場で活かせるような研修の機会を提供できるよう努めてまいります。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

